1.北の大地
作詞:星野哲郎
作曲:船村徹
はるかなる 北の空
木霊も叫ぶ エゾ松林
母の大地に根を下ろし
雪を吸い みぞれを背負い
この人生を アア… ハ…噛みしめる
鈴蘭よ ハマナスよ
出逢いの時を 信じて耐えた
愛がそのまゝ 花となる
その姿 その凛々しさが
縛られた春の アア…ハ… 扉を開ける
ギラギラと 燃えながら
夕陽はうたう 大地の歌を
汗と涙を 分けあった
幾歳の 希望の道に
おまえとおれの アア…ハ… 星が降る
2.次郎長富士
作詞:原譲二
作曲:原譲二
旅行けば
駿河の国に茶の香り
名代なるかや東海道
名所古城の多いところ
中に知られる羽衣の
松と並んでその名を残す
街道一の親分は
清水港の次郎長
富士を見上げた 男の顔に
意地と度胸という文字が
きざみ込まれた いい男
駿河生れの
あれが清水の あれが清水の
次郎長どんさ
義理と人情のふり分け荷物
後生大事と笑う目に
じんとしびれた いい男
街道生れの
これが清水の これが清水の
次郎長どんさ
3.次郎長笠
作詞:関沢新一
作曲:原譲二
富士を背にした 東海渡世
清水港は 男で明ける
向こう行くのは 次郎長どんか
義理と人情 道連れに
今日も前向け 三度笠
意地を通した 男の背に
泣いて見送る 情けが重い
儘にならない 浮世の風に
恋も未練も 振り捨てて
抱いて長脇差 今日も行く
縞のカッパに 桜の吹雪
男伊達なら 二十と八つ
惚れて預けた 命じゃないか
守り抜きたい 夢みこし
ぐいと睨んだ 富士の山
4.さぶ
作詞:星野哲郎
作曲:原譲二
(セリフ)本当の職人仕事は 血を絞り
骨を削って得るものだ
がんばろうぜ なあさぶ
4ぐずとわらわれ あほうと呼ばれ
耐えた修行の 日陰道
だれもわかっちゃ くれないけれど
曲げてくれるな さぶよさぶ
人も通わぬ 山奥に
咲いた紅葉の こころ意気
(セリフ)ぐずでいいじゃないか 言わせておけよ
じっくり生きる辛抱と正直が
おまえの宝だなあ さぶよ
腕がものゆう 職人稼業
やぼな身なりを 気にするな
それでいいんだ人間らしく
生きておくれよさぶよさぶ
亀が兎に走り勝つ
おとぎ話を信じよう
(セリフ)人間のいるところ 悪と善がある
時間はかかっても 必ず善が勝つ
そう信じないことには生きちゃ行けねえよ
なぁ さぶよ
たまにゃおまえも自分のことを
めんどうみろよとさとしたら
背中まるめて頭をかいて
どこへ行くのか さぶよさぶ
俺が女であったなら
きっとおまえに惚れるだろ
5.夫婦城
6.北都
作詞:星野哲郎
作曲:原謙二
形見にくれた黒百合の
香りは君の すすり泣き
そんな気がして 戻ってきたが
北の都は噂も枯れて
思えど逢えぬ まぼろしばかり
お酒を断って しあわせを
祈ると言って くてた女
君によく似た リラ色月が
眉をぬらして 北一条の
並木にかかる 切ない夜だ
戻せるならば いま一度
昔へ廻れ 時計台
長い黒髪 この俺の手に
そっと巻きつけさよなら告げた
涙の顔が ただなつかしい
7.妻恋船
作詞:星野哲郎
作曲:原譲二
ゆうべも夢みた おまえの顔は
やけにしょんぼり していたぜ
僅か三月が 待ち切れないか
俺もスケソの 網刺しながら
男 涙の サーヨー 妻恋船だよ
沖では浮気の しようもなくて
カッパ着たまま ごろ寝酒
漁師仲間に おまえの写真
見せてのろけりゃ 恋しさつのり
夕日 目にしむ サーヨー 妻恋かもめさ
生まれる子供の 名前もつけて
帰るその日を 指折れば
白い風吹く 北氷洋(ほっぴょうよう)の
夜の寒さも 仕事の憂さも
しばし 忘れる サーヨー 妻恋船だよ
8.夫婦花
9.横浜恋あかり
作詞:寺沢三千男
作曲:島津伸男
青いガス灯 夜霧にうるむ
こころも霧につつまれる
噂たよりに訪ねた街は
あのひと空似の元町あたり
ああヨコハマ
横浜の灯りは恋 恋 恋あかり
遠くきらめく東京湾の
見おろすあかり円海山よ
胸ですまぬと詫びてる女に
逢えそな気がする伊勢佐木町は
ああヨコハマ
横浜の灯りは恋 恋 恋あかり
昔なじみの情緒が残る
酒場の隅であおる酒
時の流れを戻して追えば
おもかげいとしい本牧通り
ああヨコハマ
横浜の灯りは恋 恋 恋あかり
10.雄松伝
作詞:星野哲郎
作曲:原譲二
怨みつらみは 仕事で返す
それが誇りだ生き甲斐さ
幼なじみと 千代川の
水にもらった 真実一つ
抱いて男の 抱いて男の 旅を行く
誠つくせば 誠が返る
お湯の吉岡 恋の宿
ままよ今夜は差されつ差しつ
賀露の海幸 肴に酔って
かわいえくぼのかわいえくぼの 膝枕
波もみぞれも 砂には勝てぬ
みたぞ勝負の 勘どころ
男一匹 砂丘を行けば
昨日失くした 希望がひとつ
赤い夕陽に 赤い夕陽に 燃えさかる
11.開拓者
12.舵
作詞:石本美由紀
作曲:原譲二
奥歯かみしめ 男が耐える
苦労吹雪の荒れる海
負けてたまるか 沈んでなるか
広いこの世の 海原を
俺はこの手で 舵をとる
灯り色した 情けがあれば
どんな闇夜も 恐くない
つばさ可愛い お前はかもめ
惚れて運命を 託すなら
俺の大事な 舵になれ
明日の光を 追いかけながら
生きた数だけ でかくなれ
波よ吠えるな 吹雪よ泣くな
夢を積み荷の いのち船
俺はしっかり 舵をとる
13.小春日和
作詞:志賀大介
作曲:原譲二
おまえの分だけ しあわせが
あったらそれで いいと言う
そんなあなたの まごころに
わたしも真実で 応えます
働きずくめの あなたの肩に
小春日和の 陽が当たる
やすらぎ いたわり 思いやり
やさしさ今日も ありがとう
照る日曇る日 ありました
それが夫婦と 言うものさ
笑顔で交わした そのまなざしに
小春日和の 陽が当たる
ぬかるみ 坂道 なみだ橋
夢中で越えた 若い日よ
過ぎてしまえば なにもかも
しみじみ愛しい ことばかり
おもいで話の 花咲く窓に
小春日和の 陽が当たる
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